福西崇史「J1優勝は鹿島でなく浦和」 
その理由は大きく2つ

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   2017年のJリーグが開幕する2月25日まで1週間を切った。昨季覇者で、クラブワールドカップではレアル・マドリードをあと一歩のところまで追い詰めた鹿島アントラーズには今季も注目が集まるが、元日本代表MFで解説者の福西崇史(40)のJ1優勝予想は鹿島でなく浦和レッズだ。

   大きな理由に、1シーズン制への移行と、選手層の厚さをあげている。2月19日「サンデースポーツ」(NHK)で語った。

  • 浦和レッズの本拠地・埼玉スタジアム2002(写真はWikimedia Commonsより)
    浦和レッズの本拠地・埼玉スタジアム2002(写真はWikimedia Commonsより)
  • 浦和レッズの本拠地・埼玉スタジアム2002(写真はWikimedia Commonsより)

昨季チャンピオンシップのメンバーと現在とを比較

   昨季J1覇者と天皇杯覇者とで戦う2月18日の「富士ゼロックス スーパーカップ」。 鹿島は浦和レッズと戦い、3-2で勝利と幸先よくシーズンを迎えた。今季も優勝候補筆頭かと思われたが、福西は「勢いあるのは鹿島かなという感じはしますけれども」とした上で、浦和を推す。

   今季は2ステージ制から1ステージ制に変わり、より長丁場の安定した戦いが求められる点を踏まえると、「昨シーズン堅守で、年間勝ち点も74で1位だった浦和の方に分がある」と見る。浦和の16年のリーグ戦失点数は、18クラブ中唯一30点を下回って最少の28。次点は鹿島だが34失点と6点の差がつき、浦和の堅守ぶりが目立った。

   今季の浦和優位の裏付けとして福西は「選手層の厚さ」をあげている。J1王者を決める昨季チャンピオンシップは鹿島と浦和の戦いだったが、この試合のスターティングメンバーと現在の顔ぶれとを比較すると、鹿島はMF柴崎岳とDFファン・ソッコが移籍し、浦和は11人全員が残っている。

   さらに浦和は、昨季11得点のFWラファエル・シルバ(24)から、長年横浜F・マリノスの正GKだった榎本哲也(33)まで、「競争を煽るように」(福西)各ポジション万遍なく新戦力が加入した。鹿島も昨季11得点のFWペドロ・ジュニオール(30)、ブラジル代表経験があるFWレアンドロ(23)、4年連続Jリーグ優秀選手賞受賞のMFレオ・シルバ(31)のブラジル人3人衆をはじめ大きく補強したが、福西は「もともとの軸があるかないかが、差になるんじゃないかと思う。ベースが浦和は変わっていない」と述べる。

   開幕戦、浦和は横浜FMと、鹿島はFC東京と、いずれもホームで戦う。両チームどんなメンバーで臨んでくるのか、注目が集まる。

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