【スポメディア・ウォッチ】
2018年平昌五輪のテスト大会を兼ねたフィギュアスケートの四大陸選手権(韓国・江陵)が2017年2月16日、開幕した。
同日の女子SPで日本勢最高の4位に入ったのは、難病を克服し目覚ましい活躍を続ける三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)だった。
12月の全日本選手権で3位に
17日付サンケイスポーツによると、主要国際大会に出場するのは、今大会が初だった。冒頭の3回転ルッツ、3回転トーループの連続ジャンプで波に乗ると、最後の3回転フリップも見事に着氷。トップと1.74点差の66.51点で、18日のフリーにつないだ。
三原は1999年、神戸市出身。小学2年で競技を始め、15年12月のジュニアGPファイナルで6位に入賞した。今季にシニアデビューしたばかりだが、16年10月のスケートアメリカ、12月の全日本選手権では3位と大健闘した。
だがこうした活躍を、1年前の彼女は想像することすらできなかった。15年12月、全身の関節が痛む原因不明の難病「若年性特発性関節炎」に襲われたのだ。
「朝起きたら急にひざが動かなくなって、たまにそういうことはあったのですけど、そこまで痛いのは初めてで」。テレビのインタビューで以前、当時をそう振り返った。入院せざるを得ず、復帰すら絶望的な状況だったが、決してめげなかった。病室で全日本選手権の放送を見て、自分を奮い立たせたという。
そして4カ月後、彼女はスケートリンクへ舞い戻った。全日本選手権では、念願の表彰台に。今大会のフリー、3月の世界選手権と、今後も彼女の活躍から目が離せない。