「だし」の自動販売機があるのをご存知だろうか。広島・呉市の「うどん屋 だし道楽」で使用しているあご(トビウオ)だしのボトルを販売しているもので、ネット上では街角で目撃した人から「凄い光景だ」などと驚かれ、話題になっていた。
そんな「だし自販機」、これまで神奈川、愛知、京都、兵庫、大阪、岡山、広島、福岡と、西日本を中心に設置されていたのだが、2017年2月上旬から関東に増設。筆者が住む埼玉にもついに上陸したので、買いに行ってみた。
通行人から「何これ~」の声
「うどん屋 だし道楽」は、広島・江田島市の「二反田醤油」が直営しているうどん店。店名と同じ名前のあごだし「だし道楽」やしょう油を、うどんや卵かけご飯と一緒に楽しめる店だ。
このほどだし道楽販売機が、東京・埼玉の5か所に増設された。このうち、さいたま市の「三井のリパーク『大宮駅東口第8』」前に設置された自販機のもとへ出向いてみた。
設置されているのは車の出入り口の横。商品は2種類で、700円の「だし道楽」と、750円の「だし道楽プレミアム」だ。だし自販機の右には普通の飲料の自販機がある。筆者が2種類のだしを購入している間、後ろから「何これ~!」と笑う若い女性の声が聞こえた。
液体の中に焼きあごがまるまる1匹
まず「だし道楽」だが、液体の中に長崎近海でとれたあごを炭火で焼いたものが1匹と、ボトルと同じ長さほどの昆布が1片入っている。「だし道楽プレミアム」はこれに加え、四国でとれたソウダガツオで作った宗田節がゴロッと入っている。内容量はいずれも500mLだ。
店舗同様うどんで楽しむ場合は7~8倍で希釈とのこと。だしの味をシンプルに楽しむべく、かけうどんで味わうことにした。
「だし道楽」は、トビウオがまるまる入っているだけあってか、魚らしい風味を豊かに感じられる。一方の「プレミアム」は、宗田節が入っている分、味のクセが弱まり、どんな料理にも合わせやすいような仕上がりになっているという印象だ。5食入りで200円ほどの手頃な冷凍うどんにかけて食べたが、どちらも美味しくいただけた。
近くに自販機が設置されているという人は、試しに購入してみては。設置場所は公式サイトで確認できる。