【スポメディア・ウォッチ】
MF本田圭佑(30)のACミランとの契約は2017年夏で終わる。1月中にハル・シティから獲得のオファーがあったものの、本田は断り、ミラン残留を決めたとされている。
ところが、このハルのオファーそのものに疑問が投げかけられている。2017年2月14日付「フットボールゾーンウェブ」によると、ミラン番記者が「本当にオファーがあったかは分からない」と語っている。
ミラン番記者「来季に向けての動きではないのか」
プロサッカー界では、移籍元のクラブが移籍金(違約金)を得られるよう、選手の契約期間中に他のクラブへ移籍させる場合が多い。本田は契約満了まで約半年、出場機会も激減しているため、移籍市場が閉じる1月末までの移籍が有力視されていた。実際、1月31日付イタリア紙「ガゼッタ・デッロ・スポルト」は、本田はイングランド・プレミアリーグのハル・シティからオファーがあったがミラン残留を決断したと伝えていた。
しかし「フットボールゾーンウェブ」によると、イタリアのテレビ局「7ゴールドTV」の記者でミラン番記者を長年務めるパオロ・ヴィンチ氏が「本田にハル・シティからオファーがあったのか? 本当にオファーがあったかは分からない」と疑問視している。
本田は今季24節終了時点で出場5試合120分にとどまり、先発はわずか1試合、ゴールもアシストもゼロだ。1月の移籍はシーズン途中で即戦力が求められる上、ハルは現在降格圏内の18位に沈んでおり補強が急務なため、試合勘に懸念がある本田を獲得するのだろうかとヴィンチ氏は首を傾げている。
同時に、ミランとの契約期間を終える今夏なら移籍金なしで獲得できるため「来季に向けての動きではないのか」とも述べている。ロシアリーグのCSKAモスクワを離れた2013年も、本田は契約満了のタイミングだったため移籍金ゼロで名門ACミランへ移って驚かせた。今回も、水面下で動きが進んでいるかもしれない。