【スポメディア・ウォッチ】
日本ハムの背番号1を新たに背負う男・斎藤佑樹(28)は、キャンプでの紅白戦で安定した投球を見せたことから大谷の回復が不透明な中、「開幕投手」を期待する声まで出始めている。
野球評論家の野村克也氏が2017年2月12日、「S☆1」(TBS系)に出演し、斎藤の昨季の映像を見て、投球フォームの問題点を指摘した。
「走って走って走りまくる」
野村氏は斎藤のフォームについて、
「上体だけで投げているから、下(下半身)の力をリリースポイントのところに上手に伝えるという理想的なフォームに程遠い」
と指摘した。
則本昂大(楽天=26)を例に、「普通良い投手は投げ終わった後に、(投げた)腕が跳ね返ってくる」とも。「走って走って走りまくる。何のために足腰を鍛えてるの?いい球投げるためでしょ。足腰を使ったフォームが理想なんだから」と語り、復活するための必要条件に下半身の強化を挙げた。
斎藤は春季キャンプで、以前の「低く沈み込む」投球フォームに回帰しようと奮闘中。
キャンプの紅白戦では最速144キロの直球と安定した制球力を披露。栗山監督は開幕ローテ入りも示唆、ファンからは開幕投手の期待まであがった。
フォームの改善に取り組んだ成果は表れるのか、今季も斎藤から目が離せない。