お茶漬けのりやふりかけ、味噌汁などを販売する永谷園(東京都港区)は2017年2月13日、塩分25%カットのふりかけ「減塩ふりかけ 5種の野菜」「同 梅じそ」「同 すきやき」を全国で発売する。価格はいずれも185円(税抜)。各メニューの標準品と比べナトリウムを25%カットする一方で、1袋に乳酸菌100億個が入っている。
きっかけは1年前に発売した「減塩混ぜ込みごはん」
「5種の野菜」は、にんじん、キャベツ、ごぼう、かぼちゃペースト、ほうれん草ペーストの5種の野菜を使用した、おかか風味の味わいだ。「梅じそ」は、梅の酸味としその香りに加えて、おかかの風味を効かせた、やさしい酸味のふりかけ。すきやき味が楽しめる「すきやき」は、梅の酸味としその香りに加えて、おかかの風味を効かせた。
減塩商品といえば年配者の高いイメージが強い。ところが永谷園によれば、子どもがいる家庭の減塩意識は高まっているという。
同社は16年2月、健康を気にする大人をターゲットに、混ぜ込みごはんの素の減塩タイプ「減塩混ぜ込みごはん(焼鮭、梅おかか、肉味噌)」を発売した。購入者アンケートでは、「子どもが小さいため、減塩に目が行きました」「塩加減がちょうどよく、子どもたちもおいしく食べてくれました!」「子供たちが気に入って、リピーターです」という声が多数寄せられる。ターゲットであったシニア層に加えて、小さな子どもや学生も食べていることが判明した。
ファミリー層がメインユーザーの「ふりかけ」において減塩タイプの本商品を発売することで、同社は市場の更なる活性化を図る狙いだ。