アニメ映画「この世界の片隅に」の公開動員数が、公開10週目で100万人を突破した。
2016年11月12日に公開されてから、既に2カ月以上が経過しているが、映画を特集するテレビ番組や雑誌の記事などは後を絶たず。2016年度の映画賞にも軒並み選出されており、その勢いは衰える気配すら感じられない。
「もう一度観に行きたくなる!」
映画「この世界の片隅に」は、こうの史代さん(48)の同名漫画を原作として作られた。監督は「マイマイ新子と千年の魔法」(2009年)の片渕須直氏で、主人公の声優はNHK連続テレビ小説「あまちゃん」(2013年)ののんさん(23)。第二次世界大戦の最中に18歳で広島・呉へ嫁いだ主人公「すず」は、アメリカの空襲に襲われながらも、日常のささいな瞬間に楽しみを見出して...。クラウドファンディングで制作資金を集めたことも注目の的となった。
2017年1月14、15日の全国映画動員ランキング(興行通信社)によると、「この世界の片隅に」は8位で、10週連続で10位以内を維持した。累計動員数は100万8669人で100万人の大台を突破し、累計興行収入は13億4173万7430円に達した。
テレビ番組や雑誌などでも依然として特集番組、記事が組まれている。1月12日放送の「NHKクローズアップ現代+」や18日放送の「スッキリ!!」(日本テレビ系)は、のんさんや片渕監督のインタビューを放送した。月刊誌「美術手帖」(美術出版社)の17年2月号では、「この世界の片隅に」をめぐり片渕監督と精神科医の斎藤環氏が対談し、のんさんが笑顔で表紙の写真を飾った。
お笑いコンビ「南海キャンディーズ」の山里亮太さんは「スッキリ」の特集を見て、
「もう一度観に行きたくなる!」
「この世界の片隅に、もう一度観に行って色々見つけに行こうと思った。のんさん演じるすずさんの声がやはり素晴らしい!あと、たくさんの意味が込められた数々のシーンをしっかり噛み締めに行こう」
とツイッターに投稿した。