大統領のレトリックと話術を学べ
トランプ大統領に引き継ぐオバマ大統領の最後の演説の締めくくりは選挙スローガンからの「Yes We Can」、そして「Yes We Did(我々はやり遂げた)」だった。原稿は相当練られたと思われ、会場からは拍手が鳴り止まなかった。まさに、演説こそが政治家の最大の武器だ。
有名なのはリンカーン大統領の「人民の、人民による、人民のための政治」やケネディ大統領の「国家があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国家のために何を成すことができるのかを問うてほしい」などがある
『大統領の演説』(著・パトリック・ハーラン、角川書店、886円)は、オバマ氏のヒロシマ演説やトランプ、ヒラリー氏の選挙演説なども取り上げ、これまでの大統領たちのレトリックや話術を解説する。著者はアメリカ出身の「パックン」こと、パトリック・ハーラン氏でハーバード大を卒業し、芸人であり東京工業大学非常勤講師。テレビの情報番組やワイドショーのコメンテーターとしても出演、文章も軽妙だ。