鳥インフルエンザに悩む韓国から注文殺到、ウイルス不活性効果のある「ネズミ侵入防止ネット」

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   メッシュ(網)の開発・製造を手がける「くればぁ」(愛知県豊橋市)は2017年1月13日、ネズミ侵入防止ネット「ネズサル」を発売する。ネット表面にはワサビ・マスタード・唐辛子などの辛み成分、ハーブの匂い成分、消毒薬が練り込んである。匂いでネズミは近づきにくくなり、ネットをかじった場合も辛さで撃退。同社が退避試験を行ったところ、ネズミをはじめとする動物が99%退避したという。人がなめても害はない。

   さらに本製品は、鳥インフルエンザウイルス不活性化試験に用いられるMRSA(同等とされる細菌)に対して99%以上の不活性化効果がある。本ネットの効果を聞きつけた韓国から「くればぁ」に注文が殺到し、現在は1か月待ちの状態。というのも韓国では鳥インフルエンザが全土に広がり、17年1月5日時点で3065万羽が殺処分されたからだ(農林水産省調べ)。

  • くればぁのネズミ侵入防止ネット「ネズサル」
    くればぁのネズミ侵入防止ネット「ネズサル」
  • くればぁのネズミ侵入防止ネット「ネズサル」

農水省も防鳥ネットなどの設置を呼び掛け

   日本も鳥インフルエンザの脅威にさらされている。17年1月5日現在、5道県7戸の農場で高病原性鳥インフルエンザが確認されている。農林水産省の公式サイトは現在、野鳥やネズミなどの野生動物が家禽(かきん)舎へ侵入してウイルスを持ち運ぶことのないよう、防鳥ネットなどの設置と破損点検を家禽農家などに呼び掛けている。

   くればぁの広報担当者は、「畜産農家や動物園の方たちから『殺処分だけは防ぎたい!』という切実な思いを聞き、ネズミを99%退避させる侵入防止ネットであるネズサルを開発しました」と製品化の動機を語る。

   ネズサルは、インシュロックや針金で簡単に取り付けられる。ネズミ、アライグマ、コウモリ、イタチ、猫、ハクビシン、タヌキなど、さまざまな動物からの被害を守る。

   屋外で使用しても効果が落ちない持続性も支持され、動物園や養鶏場からの注文が多く、韓国をはじめとしたアジア諸国への海外直送サービスにも対応しているとのこと。

   ネットの規格は、幅が910~2100(mm)、長さが15~30(m)、目開きが10~40(mm)。お試し商品(幅910mm×長さ1m)の価格は8000円(送料、消費税込)。詳細は同社直営ストアの商品ページまで。

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