日本でも人気の米アウターウェアメーカー「ウールリッチ」がこのほど、同社のグローバルブランド「Woolrich John Rich&Bros.(ウールリッチ・ジョン・リッチ&ブロス)」の独占販売代理店「ウールリッチヨーロッパ」(伊ボローニャ)と経営統合し、持ち株会社「ウールリッチインターナショナル」を設立、世界の市場で「ウールリッチ」ブランドの拡大や成長を一元化して進めていくことを発表した。J-CASTニュースは新会社ウールリッチインターナショナルのグローバルクリエイティブディレクター、アンドレア・ケイン氏にインタビューを行い、2017年春に東京・銀座に新店舗をオープンするなど日本でもこれまで以上に積極展開していく計画などを聞いた。
1830年設立、伝統誇る世界的ブランド
ウールリッチは1830年に、英国からの移民ジョン・リッチ2世がペンシルバニア州プラムカンに米国初の毛織工場を建設したのが始まり。南北戦争(1861~65)で北軍のためブランケットを製造、その後、狩猟用の衣類などを手がけ、ハイエンドなアウターウェアの世界的メーカーに成長した。北米で販売されている「Woolrich Outdoor(ウールリッチ・アウトドア)」と世界的に流通している「Woolrich John Rich & Bros.」の2つのブランドがある。
新会社ウールリッチインターナショナルは、本社をジョン・リッチ2世が生まれた英国のロンドンに置き、ニューヨークなど米国に2か所とウールリッチヨーロッパの本拠だったボローニャなどイタリアに2か所、計4か所にオフィスを設ける。
新会社の会長には、ウールリッチヨーロッパの会長兼最高経営責任者(CEO)のクリスティーナ・キャロリが就任、CEOはウールリッチのパオロ・コリナルデシCEOが務める。またウールリッチヨーロッパのクリエイティブディレクター、アンドレア・ケイン氏が新会社のグローバルクリエイティブディレクターとして、世界市場での製品展開やブランドイメージをめぐる全権を担う。