芥川賞作家の羽田圭介がYouTuberデビューを飾った。2016年11月に刊行された最新作「コンテクスト・オブ・ザ・デッド」を宣伝するため、ネット放送局「ボンボンTV」が配信するYouTube動画に出演した。
羽田は2015年、「スクラップ・アンド・ビルド」で第153回芥川賞を受賞した。同時受賞した又吉直樹はお笑い芸人という肩書も功を奏し、受賞作「火花」が推定売上223万部(2015年)のベストセラーを記録した一方、羽田はバラエティ番組などに活躍の場を広げ、「本が売れない」などと自虐するキャラクターで人気を博した。
16年11月に刊行された最新作では、ゾンビが跋扈する世界でサバイバルを繰り広げる小説家たちを描いている。この「ゾンビ」小説を宣伝するため、「リアル脱出ゲーム×BIOHAZARD『ある廃病院からの脱出』」に挑戦した羽田とYouTuberの「いっちー」、「なる」。3人は協力して謎解きを進め、ゾンビの住みかと化した廃病院から抜け出せるか。動画は12月22日から「ボンボンTV」の公式チャンネルで公開されている。