首都を守る「幸運の双塔」
鬼門(北東)に東京スカイツリー、裏鬼門(南西)に東京タワー。これは千年前に予言されていたのか、二つのタワーの隠された正体とは――。
『東京スカイツリーと東京タワー 「鬼門の塔」と「裏鬼門の塔」』(著・細野透、建築資料研究社、1728円)は、ともに首都東京を守る「幸運の双塔」になってほしいという思いを込めて執筆したという。
「東京の鬼門」をテーマに3部構成で、第1部は「首都と鬼門と『聖なる森』(鬼門とは何か、江戸の鬼門対策、鬼門と明治維新)、第2部は「丹下健三の『不思議な回り道』(世界の『タンゲ』一代記、富士山に魅せられた建築家、西郷隆盛像の大きな目、東京都庁舎を巡る『点と線』)、第3章は「東京スカイツリーと東京タワー(鬼門の塔、裏鬼門の塔、将門の塔、凌雲閣の悲劇、『作庭記』の予言、桔梗の塔)となっている。ライトアップに照らされるタワーの背後に興味深い謎が潜んでいるようだ。