どこからでも見える「私のタワー」
「さまざまな人が、それぞれの時間に、いろいろな場所から東京タワーを見ている。あなたの記憶にあるのは、どの東京タワーですか」
『東京タワーズ』(写・谷口巧、幻冬舎、1620円)は、こう問い掛ける。京都で生まれ京都で学生時代を過ごした写真家が7年間にわたり撮り続けてきた東京タワーの写真集だ。真っ青な空の上に、夜景の向こうに、高速道路の先に、東京タワーがいる。
特設サイトには「東京の寒い朝、昨日の大忘年会会場前の東京タワーです! パワーをいただき、今日も絶好調」「昭和の人間のせいか、いくつになっても東京タワーが好きですね」「東京タワーとスカイツリーが見えて、反対向いたら富士山が見えて、別方向見たら横浜が見えるここが好き」。そんなコメントが寄せられていた。