2歳牝馬の女王を決める第68回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI、阪神・芝1600メートル)に、2014年生まれの若駒18頭が出そろった。2017年の桜花賞、オークスといった牝馬のクラシック路線を見据えた戦いでもある。
超良血ソウルスターリングは3紙が◎
その中で、主力を形成するのは、2戦2勝。父は海外のGIレース10勝のフランケル、母も海外GI6勝のスタセリタという超良血馬のソウルスターリング。スポーツニッポン、スポーツ報知、デイリースポーツの3紙が本命◎に推した。スポニチは、「キャリアの浅い2歳のGIでは、前走の『格』を過大評価しない方がいい」とし、「(出走した)レースレベルとパフォーマンスの中身を冷静に見極める必要がある」と指摘。ソウルスターリングの2戦をみて、「底知れぬスケールを感じさせる勝ち方だった」と、買う。
報知は「前走では高速馬場での瞬発力にも難なく対応した」と、またデイリーも「派手さはないものの、一瞬の切れだけで勝負をつける決め脚に大物感がある」と、その勝ちっぷりを評価する。
日刊スポーツとサンケイスポーツの本命◎は、リスグラシュー。2走前の未勝利戦は「馬なりで抜け出して2歳レコードV」を記録。前走のアルテミスステークス(GIII、東京・芝1600メートル)を快勝と、「違った競馬(レース展開)で結果を出している点は頼もしい」と、ニッカンはいう。
「無敗馬も含めて良質なメンバーがそろったが、リスグラシューに魅力を感じる」というのが、サンスポ。「(前走は関東への輸送があっても快勝)輸送による馬体減の心配もない。良馬場で能力を発揮できれば勝ち負けだ」と、期待する。