卓越したホスピタリティ精神の「星野リゾート」は電話応対を重視 NTTコムのサービス導入を決めたわけ

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個人のスマホにも導入可能

   Arcstar Smart PBXはスマートフォンにインストールして使うこともできる。日本初のテレワーク専門のコンサルティング会社である「テレワークマネジメント」(東京都千代田区)の場合、田澤由利社長が北海道北見市在住で、社員のほとんども在宅勤務。東京オフィスに出社するスタッフは一人か二人しかいない。それで仕事が回るのか不思議に思う人もいるだろうが――。

「ビジネスで最も重要な『電話によるお客様対応』は、社員が会社に来ているのと同様です。東京のオフィス(03局番)にかかってきた電話を、サポート担当の在宅勤務に内線で転送することができます。その在宅勤務者から、さらに技術担当に回すことができます。在宅勤務者が使用している電話は、通信費用は会社持ちですが、個人使用のスマートフォンです。2015年春から導入している、Arcstar Smart PBXのおかげです」

   テレワークとは「テレ」(遠い、遠距離の)と「ワーク」(働く)が組み合わさった言葉で、「ICT(情報通信技術)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方」と定義される。1週間に8時間以上このような働き方をしていればテレワーカーであるとされ、在宅勤務だけでなく、営業マンがオフィス以外の場所でICTを活用して仕事するケースも含まれる。

   田澤由利社長は「テレワークの必要性を認識していない企業は大変なことになる!」と警鐘を鳴らす。

「少子高齢化による『生産年齢人口の減少』、『女性の社会進出』、『介護離職の増加』、どれをみても、これからの日本は、『朝から晩まで、決まった時間に、会社に来て仕事をする』という、これまで当たり前だった働き方を、多くの人ができなくなります。これまでの常識のままの企業は、会社を支えてきてくれた管理職社員を失い、新しい人を採用しようとしても膨大なコストがかかる上、『この会社で働き続けたい』と願う人材が集まらなくなるのです。この危機感を認識し対策を講じる企業は、テレワークの導入に大きく動いています」

   Arcstar Smart PBXの導入は社員間の連携強化にもつながる。田澤由利社長がコメントしたように、通信料が社員負担ではなく会社負担になることで不満が解消され、気軽に連絡が取り合えることから通話の回数も増える。ウェブ掲示板のような「見える」コミュニケーションではやり取りしにくい相談事も、電話ならじっくり話し合える。

   内線電話の重要性は、インターネット調査会社のクリエイティブサーベイが16年11月1日~11月5日の5日間に実施した「経営者と従業員の働き方に関する意識調査」によっても裏付けられる。

   この調査は従業員規模50~500人の企業経営者・役員300人および従業員300人を対象に実施された。「あなたの会社でテレワークを導入する場合、以下のそれぞれのシーンで重要だと思う社内コミュニケーションツールをすべて選択してください」という問いで、以下の3つのシーンで最も票を集めたのは「電話」だった。

  • 難しい問題について相談したい時...電話が46.7%
  • 同僚と雑談したい時...同43.1%
  • 上司の意見が欲しい時...同45.1%
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