幕末、海外に飛んだ日本人マジシャン  30以上の奇術の仕掛けがわかる

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   12月3日は日本奇術協会が定めた「奇術の日」。マジックで定番のセリフ「1、2、3!」からこの日に定めたとか...。子どもはもちろん、大人だってワクワクしてしまう奇術・マジック。手品の歴史本から実際にマジックで遊べる本までマジックの世界が広がる3冊をご紹介しよう。

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国内外で活躍のマジシャンを歴史的に検証

『実証・日本の手品史』(著・松山光伸、東京堂出版)
『実証・日本の手品史』(著・松山光伸、東京堂出版)

   日本人自身が知らなかった日本人マジシャンや、芸人が何人も海外で活躍していたという事実、今まで語られていた歴史の誤りなど、さまざまな手品史の事実が検証された著書『実証・日本の手品史』(著・松山光伸、東京堂出版、6480円)。著者は石田天海に魅了されてマジックの世界に入り、奇術界で多数の著書や連載をもつ松山光伸氏。

   第一部では幕末から明治時代初期に海外で活躍した日本人手品師や日本で公演した外国人のマジシャン、第二部では日本手品の総合的な歴史を紹介。「居留地から東京進出の機をうかがった西洋マジシャン達」、「西洋奇術の父とされた松旭斎天一」、「歌舞伎の発祥とともに現れた日向太夫と都伝内」、「外国人が見た最初の水芸」などひとつひとつ丁寧に考察されている。

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