カス丸 はーい、ぼくカス丸きゃすう。先週の「マイルCS」は◎のサトノアラジンが最後の直線で他馬に邪魔されたじぇい。その前の「エリザベス女王杯」でも◎マリアライトがはじきとばされたよ。妨害した騎手は2人とも騎乗停止処分。イヌはちゃんと走るよ。馬は走りがヘタ? なんでもっとちゃんと走れないの?
ガジュマル爺 馬は悪くないんじゃ。実は2013年に「降着、失格のルール」が変わってから、ルールがずいぶん緩くなったんじゃ。妨害は「やり得」という人もいるくらいじゃ。マイルCSでは1着になったミッキーアイルが左によれたために、4頭がドミノ倒しのようになって、進路を妨害された。なかでもサトノアラジン(5着)と並んでいたディサイファの武豊騎手は落馬しそうになって、結局10着じゃ。まあ、昔だったら1着馬は降着かもしれん。武騎手が落馬しとったら失格じゃろ。GⅠでは見たくもないシーンじゃわい。
カスヨ でもGⅠだから起きる可能性が高いのよね。騎手はみんな必死になってるのよ。国際標準にするためのルール改正だったっていうからね。でも、大レースでトラブルが起きるのはいやね。
キタサンブラックとゴールドアクターの弱点
カス丸 国際化でルールが緩くなったのね。で、今週は国際レース、ジャパンカップ(JC、2016年11月27日)。東京競馬場、芝2400メートル、最後の直線は500メートル以上もあって長いじぇい。外国馬も3頭出るけど、どの馬が人気きゃすう?
カスヨ 世間では2強と言われてるわね。キタサンブラックとゴールドアクター。しかも逃げ・先行のキタサンは馬番が1番。騎手はユタカちゃん。内ラチ沿いを自分のペースで逃げるでしょうね。絶好の枠を当てたわね。ゴールドアクターは3番。中団から前につけて、最後の直線で早めにスパート。もう両方とも狙い通りじゃないの。
ガジュマル爺 ワシは◎ゴールドアクター。もう勝ったようなもんじゃ。春は5月の天皇賞以来、休んで、9月にオールカマーを勝利。秋は2戦目と最高のローテーションじゃよ。父スクリーンヒーローは2008年のJC覇者。親子2代での勝利は確実じゃわい。
カスヨ あーら、爺も大した自信なこと。でも東京競馬場は直線が長いから切れ味勝負になりがち。そうなると、アクターはいまいちだわね。それにアクターは意外と気難しい馬ね。春の天皇賞の時のように、レース前から興奮しすぎるとダメね。レース直前のパドックを見てから決めるのがいいわね。キタサンも長い直線を逃げ切れないと思うわ。
ガジュマル爺 何を言うとる。競馬予想をするには、いろんな要素を考えねばならん。いいか、東京に54年ぶりの雪が降った後じゃ。日曜は雨も降りそうじゃ。パンパンの良馬場には決してならん。そうなると、日本の軽いスピード馬場が得意な切れ切れの馬は思うようにスピードを出せまい。スタミナ勝負になるわけじゃ。
カス丸 な~るほど。カスヨさんの◎はレインボーラインだよ。