JALの「スーパームーン」観賞会 親子112人招待で「空育」宣言

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   JALは2016年11月14日、新たな次世代育成プログラムをスタートさせた。(1)飛行機を通じて「自分」の未来を考える(2)交流を通じて「日本・世界」の未来を考える(3)環境・宇宙を通じて「地球」の未来を考える、の3つを柱とし、子どもたちに向けたさまざまな活動に取り組み、2020年度末までに100万人を対象とするという。

   その第1弾「HAKUTO スーパームーン鑑賞チャーターフライト」が14日、成田国際空港で行われた。この日は、満月の大きさが2016年で最も大きく見えるという「スーパームーン」の観測予定日で、JALは日本初の民間月面調査チーム「HAKUTO」と協力して飛行機内の観賞会を企画し、小学生の親子112人を招待した。

  • 2016年11月14日17時15分撮影
    2016年11月14日17時15分撮影
  • 2016年11月14日17時15分撮影

その明るさは「太陽のよう」

   招待されたのは一般募集の抽選に当選した44人、宮城県南三陸町の入谷小学校の28人、熊本県の御船小学校、木倉小学校、広安西小学校、七滝中央小学校、飯野小学校、嘉島東小学校の40人。計112人を乗せたボーイング767-300型機は16時半に成田空港を出発し、宇都宮、山形空港、仙台空港、福島、水戸の順に飛行した。

   17時過ぎ、機体は雲の上へ抜けた。高度約1万1000メートルに達し、外は真っ暗だったが、「スーパームーン」だけが光り輝いて窓の外に見え隠れするようになった。普段以上に大きく、明るい。地上で見るときの黄色い月は、そこにはなかった。太陽のようにまばゆい光を放ち、その地肌の模様や色などは、何も確認できなかった。

   子どもたちは持参したカメラで「スーパームーン」に夢中となり、シャッターを押す手は止まらなかった。きれいな「お月様」をレンズに収め、顔をほころばせて撮った写真を見せてくれた。子どもの喜ぶ顔を見て、親も「来てよかった」とうれしそうだった。

   撮影タイムは18時頃に終了し、機体は18時20分頃、小雨の降る成田空港に帰還した。

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