動画配信サイト「ニコニコ動画」のリアルイベント「ニコニコ超パーティー2016」が、さいたまスーパーアリーナで2016年11月3日13時~20時の約7時間に及び開催された。
「ニコニコ動画のすべて(だいたい)を地上に再現する」をコンセプトに、ニコニコ動画で人気のジャンル「歌ってみた」「踊ってみた」「演奏してみた」「ゲーム実況」「ボカロ」「コスプレ」がステージ上で繰り広げられ、来場者1.5万人と、ネットの生放送視聴者が歓喜の渦に包まれた。
出演者は、ニコニコ動画への投稿動画再生数が数百万回を超えるようなネット上の「人気スター」を中心に100組以上が出演し、音楽ライブステージとゲーム実況ステージの2ステージで観客を盛り上げた。
本記事では、人気の各ジャンルの解説と当日の模様をお伝えする。
「ラスボス」こと、小林幸子が熱唱!
「歌ってみた」とは、既存の曲やオリジナルの楽曲に合わせて歌った動画を投稿したもの。なかでも歌手の小林幸子さんは、2013年に「ぼくとわたしとニコニコ動画」の「歌ってみた」動画をニコニコ動画に投稿したことから「歌い手」として話題となり、「ラスボス」という愛称までついた。
「踊ってみた」とは、すでに振付けされている楽曲のダンスをモノマネ・アレンジしたり、オリジナルの振り付けを考案したダンス動画を投稿したもの。女性アイドルグループ「でんぱ組.inc」の藤崎彩音さんは、「踊ってみた」動画の投稿がきっかけでアイドルデビューした。
「演奏してみた」とは、ギターやピアノ、ドラムなどの楽器を演奏する様子を収めた動画を投稿したもの。なかには、コーンポタージュの缶や定規などの変わったアイテムを使って演奏された動画もある。ツイートはアニメソングやボカロを演奏した「陸上自衛隊中央音楽隊」
会場全体がゴキゲンな蝶に!
— niconicoリアルイベント【公式】 (@eventnico) 2016年11月3日
「Butter-fly」で無限大な夢よ超パーティーに広がれ!https://t.co/2xtXQ5j1E5 #超パーティー pic.twitter.com/jszxqoxcHO
陸上自衛隊中央音楽隊の隊長といっしょに、さいたまスーパーアリーナも、生放送の前も、みんなで敬礼っ! く(`・ω・´) ビシッhttps://t.co/2xtXQ5j1E5 #超パーティー pic.twitter.com/Rdb3fKcBW1
— niconicoリアルイベント【公式】 (@eventnico) 2016年11月3日
12月3日までライブ録画の有料視聴ができる
「ゲーム実況」とは、ゲームを実況・解説しながらプレイしている動画を投稿したもので、ファミコン名人として一世を風靡した「高橋名人」や、フジテレビ系列の番組「ゲームセンターCX」に出演している芸人・有野晋哉(よゐこ)が一般的に有名。超パーティーでは『スーパーマリオメーカー』、『ドラゴンクエストX』などがゲーム実況された。
「ボカロ」とは、ヤマハが開発した音声合成技術「VOCALOID」の略称で、初音ミクのような合成音楽にビジュアルやプロフィールなどのキャラクター性が付与されたバーチャルアイドルが人気である。「VOCALOID」の作詞・作曲・編曲に携わる人物のことを「ボカロP」(Pはプロデューサーの略)と呼ぶ。
「コスプレイヤー」とは、主にアニメやゲームなどのキャラクターの姿に扮し、前述の「歌ってみた」や「踊ってみた」動画を投稿したもの。2次元の世界を3次元で表現することから、「2.5次元」とも呼ばれる。
かわいいコスプレイヤーたちがステージに華を添えました
— niconicoリアルイベント【公式】 (@eventnico) 2016年11月3日
超パの会場は大盛り上がりhttps://t.co/2xtXQ5AD2F #超パーティー #ファッションモンスター pic.twitter.com/PTeGo0f15s
会場の盛り上がりや一体感、出演者の熱意は心を打たれる場面が多く、7時間はあっとう間に感じられた。
なお、ネットチケットを購入すれば、12月3日までライブ録画の視聴が可能である。