増えるコーヒー需用の受け皿目指す
コーヒー関連の業界5団体などで構成する全日本コーヒー協会によると、15年の国内のコーヒー消費量は約46万2000トンで4年連続で過去最高を記録。16年1~8月は約31万3700トンで前年同期を1万トン近く上回っており、同年も記録を更新しそうだ。
また「一人1週間当たり杯数」(隔年調査で最新は14年)をみると、02~12年まで「10杯」台だったが14年には11.13杯と一人当たりの飲用量も最高に。この11.13杯の「飲用場所別」の内訳をみると「家庭」が7.04杯で、それまでの6杯台を初めて突破。「喫茶店・コーヒーショップ」は02年の0.21杯から減って0.19杯に減っていた。
サントリー食品インターナショナルでは「この家庭内でのコーヒー消費(イエナカ市場)に着目し、自宅でも牛乳で割るだけでお店で飲むような贅沢な味わいのカフェラテが手軽に作れる、濃縮タイプのコーヒー」の開発に取り組んだ。
「ラテベース」が挑むのは、増える一方の需用を取り込める新市場の創造だ。