アメリカ南部発祥のコーヒーチェーンが日本上陸――。2016年10月13日、兵庫県宝塚市に「グリーンベリーズコーヒー宝塚劇場前店」がグランドオープンした。
1992年にバージニア州シャロッツヴィルで創業した同コーヒー。同州やルイジアナ州、ワシントンD.C.に展開するほか、サウジアラビアの首都リヤドにも出店している。日本は2番目の海外進出先。
マスターロースターと呼ばれる職人が毎日手作業で焙煎
日本のコーヒーチェーン市場はスターバックスコーヒーを筆頭に、ドトールコーヒーやタリーズコーヒー、コメダ珈琲など群雄割拠の状態が続く。
新たに参入するグリーンベリーズコーヒーは、「SMALL BATCH&BIG FLAVOR」(スモールバッチ&ビッグフレーバー)という独自の技術で勝負する。焙煎(ばいせん)はマスターロースターと呼ばれる職人が毎日手作業で行う。豆の状態に合わせて時間と温度を調整しており、独特の香りが店内に充満しているという。
コーヒーの味を決める要素は焙煎だけではない。豆選びも重要だ。そこでスマトラ、ニューギニア、ジャカルタ、コスタリカ、グアテマラ、コロンビア...と世界の名だたる産地から上質のアラビカコーヒーの生豆を調達する。
コーヒーメニューは毎日の気分に合わせて選べる。オーソドックスなブレンドの「日替わりコーヒー」をはじめ、水からゆっくりコーヒーを抽出する「水出しコーヒー」、ギネスビールのように漆黒のクリーミーな泡が立つ「ニトロコーヒー」、ハンドドリップ(ペーパードリップ)で一杯ずつ、丁寧に淹れた「ポアオーバー」、金属製のフィルターでこす「フレンチプレス」がある。
エスプレッソドリンクの「ラテ」や「ラズベリートリュフ」「ドライカプチーノ」、フローズンドリンクの「ジャバドリンク」「スムージ―」もラインナップ。
こだわりはフードメニューにもおよぶ。クロワッサンは6時間以上かけて発酵させ丁寧に焼き上げ、ボリューム満点のサンドイッチ類は厳選した新鮮な素材だけを使用する。しっとりとした口当たりのスコーンやマフィンは、女性のみならず男性にも喜ばれる味に仕上がっている。
営業時間は7時~24時で、定休日はなし。宝塚歌劇団の本拠地である宝塚大劇場と宝塚市立手塚治虫記念館は目と鼻の先だ。宝塚観光のついでに立ち寄ってみてはいかがだろう。