文部科学省は、ラグビーワールドカップ2019、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会、関西ワールドマスターズゲームズ2021を始め、日本で開催される大規模なスポーツイベントをきっかけにスポーツ・文化・経済のつながりや国際貢献について議論し、情報を発信する「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」を16年10月19~22日に東京、京都の2都市で開催する。
文科省が立ち上げたフォーラム準備室には行政、民間企業、自治体、大学関係者など様々な経歴を持つ人材が集まり、多角的な視点を取り入れながらフォーラムを作り上げてきた。準備室ジェネラルマネージャーの常盤木祐一さんと、若手の「次世代リーダー」として準備に携わる酒井麻衣さん、金田汐美さん、野口亜弥さん、岡嶋美和さんにフォーラムにかける想いや、参加者へのメッセージを聞いた。
様々なフィールドで活躍する人材が集う準備室
大規模な国際フォーラムという形でスポーツ、文化、経済の3つの領域について包括的に議論するのは初の試みだ。
民間企業出身で、公募を通じて準備室に入った金田さんは
「出身が違う人が集まっているため、互いにこれまで培ってきた価値観、優先順位、スピード感も違います。多様な人がフォーラムという一つの目標に向かって切磋琢磨する感覚が面白いです」
と実感を伝えた。
文科省のスポーツ庁職員として携わる野口さんは、フォーラムにかける思いを
「このフォーラム自体は各国各界のトップの方々による会議ですが、もちろんこの場だけで議論が行われればいいというわけではありません。このフォーラムがきっかけとなって、さまざまなフィールドで文化、スポーツ、経済を包括的に議論する会議がどんどん開かれるようになってほしいと考えます」
と訴える。また「フォーラム参加者に期待すること」を15年に文科省入省の岡嶋さんに尋ねると
「海外の方々には日本のスポーツや文化に触れ、情報をどんどん発信してほしいです。日本の参加者の方にとっては、日本が持つ独自のソフトパワーに改めて気づく機会になればと思います。ビジネス面では、フォーラムで開催される新しい領域を掛け合わせた官民ワークショップなどを通じて、新たなビジネスチャンスやアイデアを得られる場となってほしいです」
という答えが返ってきた。