旅行会社のクラブツーリズムは2016年10月4日、新設計の観光バス車両「新型クラブツーリズム号」のデビューを発表した。バスメーカーやバスシートメーカーと共同で設計したもので、快適性と安全性を追求した。
同社が実施するバスツアーの「(次世代の)標準車両」という位置づけで、まずはこの10月に2台導入し、18年度までに100台を投入する予定。
長距離の旅を快適にすごせる設備
観光バス車両初導入という触れこみの「電動リクライニング」は、座席が前方に徐々にスライドする。後部座席に気兼ねしなくてすみ、しかも操作しやすい。シートピッチは90cmで従来タイプよりもゆったりしている。コンセントとUSBポートを全席に設置。スマホやタブレット、ポータブルオーディオプレーヤーの充電に便利だ。
座席数は4席×9列の正席36席で補助席はなし。外の景色を楽しみたい人のために車体構造を見直し、窓枠を少なくしてワイドガラスを入れた。「洗面台付き化粧室(トイレ)」付きなのは言うまでもない。
高速道路や幹線道路を走ることの多い観光バスは外気導入が難しい。そこで空気洗浄機を3台設置して浄化機能を強化した。