カス丸 ハーイ、僕、マメ柴のカス丸きゃすぅ。イヌとサルは昔から仲が悪いけど、イヌとウマは「犬馬の労はいとわない」なんて、まあ大の仲良し。ウマの気持ちは、イヌが一番わかるんだじぇい。
ってなわけで、今週からG1が開催される週の土曜に、カス丸プレゼンツの「秋のG1大予想」はじめるじぇい! でも、実は競馬予想は素人。そこで、「競馬の神様たち」にイロハから教えてもらいきゃすぅ。
まずは、競馬歴5千年のガジュマル爺や。カス丸のおじいちゃんのそのまたおじいちゃんの、ずっとはるかかなた。それと犬小屋がお隣さんの女子アナ、カスヨさん。大穴が得意だじぇい。
では早速、はじめま~す。ガジュマル爺、今週から秋のG1が始まるきゃすか?
短距離というても先に行けばいいってもんじゃないぞ
ガジュマル爺 そうじゃ。JRA(日本中央競馬会)がやっとるレースの中でもトップクラスはG1レースといわれて、秋には10レース以上あるんじゃ。2016年10月2日の「スプリンターズ・ステークス」が最初じゃ。
会場は中山競馬場の芝コース。走る距離は1200mじゃ。1.2kmもあるが競馬では一番短い方じゃ。まあ、人間の100mみたいなもんだな。
カス丸 じゃあ、五輪100m金メダルのボルトみたいに速い馬を探せばいいきゃすね。
ガジュマル爺 その通り。まずは優勝候補を探す。上の表を見ろ。16頭が出走する。全部番号付きじゃ。馬券を買うときは、この番号で買うんじゃ。色が付いているのが枠の番号で枠番という。それぞれの馬に付いているのが馬番じゃ。
カス丸 印の意味はなに?
ガジュマル爺 ◎は優勝候補。「本命」ともいう。○は次に強い奴。「対抗」という。▲は3番手。「穴」と呼ぶ。△は4番手以降。「押さえ」ともいう。
カス丸 ともかく◎を決めないといけないわけだね?爺は11番ダンスディレクターだよ。理由はなんだじぇい?
ガジュマル爺 短距離のレースは、俗に「短距離の差し馬」といってな、最初から先頭に立って逃げた馬よりも、スタートは馬の群れの中にいて最後にスピードあげて、矢のように走る馬の方が勝つんじゃ。つまり最後の直線でダーッとみんなをごぼう抜きにするんじゃ。ダンスはスピードがある馬だし、見とって気持ちいいぞ。それに今回は8か月休んだ後、先月1回レースに使ったし、調子が上向いとる。そこが狙い目じゃ。追い切りもばっちしじゃ。
カス丸 なに、追い切りって。
カスヨ 私が教えてあげる。どんなスポーツだって、レース前にトレーニングするでしょ。その最後の仕上げと思えばいいわ。わかった?確かにダンスは、1200には強いわ。これまで「2301」の成績よ。これは左から1着2回、2着3回、4着以降1回、と読むのよ。わかった?でもね、土曜は雨。馬場が少しぬかるんで、最後のスピードも思うようにいかないかもね。だから私の◎は13番レッドファルクス。1200は負けなしよ。すごいでしょ。それに騎手はデムーロちゃん。日本人の騎手よりやっぱりうまいわよ。
ガジュマル爺 なんだ?大穴狙いとかいうとってどこが大穴なんじゃ。それにファルクスが勝ったのは中京競馬場だけじゃ。あそこは左回り。中山は右回り。甘いのう。そんな選び方でどうする?男選びもおんなじじゃ、先が思いやられるぞ。
カスヨ 余計なお世話ね。爺の女選びだって5000年も失敗続きじゃない。他人のことはいえないわよ!
カス丸 まあまあ、ふたりとも。他に強い馬はいないきゃすか?