2016年4月にスタートした「電力自由化」。ガス事業者や携帯電話事業者など、様々な企業が電気事業に参入したことは、テレビCMなどで広く知られているだろう。
その中で、電気事業とは程遠そうな企業の参入や、意外な割引プランが登場している。
クリーンエネルギーにちなんだアイスも
アイスクリームでおなじみの「BEN&JERRY'S(ベン&ジェリーズ)」は16年9月24日、ベン&ジェリーズ表参道ヒルズ店(東京・渋谷区)で「ベン&ジェリーズでんき」の提供を開始した。
岐阜・石徹白(いとしろ)地区の小水力発電、兵庫・宝塚市の太陽光発電、島根・江津市の風力発電、長崎・小浜温泉の温泉バイナリ発電(地熱発電の一種)と、計4種類の再生可能エネルギーを、店舗に設置されたスマートフォン充電スタンドで、10月下旬まで(予定)毎週2種類ずつ週替わりで提供する。
表参道ヒルズ店、ららぽーと豊洲店、エキマルシェ大阪期間限定店の国内3店舗では、クリーンエネルギーにちなんだフレーバー「グリーンエネルティー」も販売している。抹茶アイスにシナモンキャラメルソースとカリカリのローストアーモンドを混ぜ込んだ商品だ。価格はスモールが380円、レギュラー500円、ラージ680円。ホイップクリーム付きのシェイク(表参道ヒルズ店、ららぽーと豊洲店のみ)は650円(いずれも税込)。
ベン&ジェリーズは地球の気候変動の進行を止めるため、「再生可能エネルギー100%の社会」を目指し、積極的にアクションを起こしている。今回の電気事業参入はその一環というわけだ。
歩くほど割引される健康電力プラン
ほかにも、新電力会社の面白い試みが。
一般家庭向けに電力を販売しているイーレックス・スパーク・マーケティング(ESM)は、タニタヘルスリンクと兼松が共同で開発した「タニタ×イーレックス あるく・おトク・でんき」プランを、16年10月1日から受付開始する。
加入者はタニタ製の活動量計を使い、例えば1000歩歩くごとに10ポイント(1日最大1万歩まで)など、歩数に応じてポイントが付与され、毎月の電力料金が割引される。
提供エリア(対象電力プラン)は東京電力および中部電力エリア(従量電灯B・従量電灯C)、関西電力エリア(従量電灯A・従量電灯B)。
初期事務手数料は1000円、サービス利用料は150円/月(いずれも税別)。
17年1月31日までに加入すると、活動量計が無料で入手できるキャンペーンを実施する。数量限定、先着順なので、気になる人は早めにチェックを。