「実り」の季節である秋は、「食」をテーマにしたイベントやセールが街のあちらこちらで行われる。デパートで開かれる各地の名産品販売会、サンマが振る舞われる催しや、産地直送がウリの繁華街での「マルシェ」など。なかで、落ち着いて「食の秋」を楽しめるとこの数年の間に静かなブームになっているのが、ホテルでの「ブッフェ」だ。本来は欧州の「収穫祭」でありながら日本にもすっかり定着した「ハロウィン」をテーマにするなど、プラスアルファを演出したものもある。
トリックよりもスイーツや料理のトリートで
シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル(千葉県浦安市)では2016年10月1日から、「ハロウィン」当日の31日まで、1階にあるオールデイ・ダイニング「グランカフェ」で、秋の味覚を満喫できる「オータム&ハロウィーンブッフェ」が行われる。
カボチャ、キノコと山菜、ビーツとくるみなどの秋の味覚を、オーブンで焼いたパンにトッピングした3種のオードブル「ブリュスケッタ」や、米国などで11月の「感謝祭」に家族らで楽しむグリル野菜とチキンの煮込み料理「サンクスギビング チキンキャセロール」など、秋の食材を使った料理が用意される。
ランチブッフェは大人3600円(土日祝4200円)、ディナーブッフェは同5400円(土日祝6000円)。「9~12歳」「4~8歳」料金あり。
グランドプリンスホテル新高輪と品川プリンスホテル(いずれも東京都港区高輪)でも10月1日~31日まで、ハロウィンをイメージしたスイーツや料理などを提供する。
グランドプリンスホテル新高輪では「カフェ・エーデルワイス」で、カボチャベースの生地を焼き上げたパンケーキに、カボチャクリームでお化けの顔をデコレーションした「ハロウィン パンケーキ」や、カボチャのお化けをイメージしたケーキ「ジャック・オー・ランタン」を用意。また「レストラン マルモラーダ」では、ライスの上にふんわりとたまごのベールをかけ、お化けに見立てた「ハロウィン ナシゴレン オムライス」などをブッフェスタイルで。
品川プリンスホテルでは「コーヒーラウンジ マウナケア」で、カボチャクリームやキャラメルアイス、アーモンドキャラメリゼなどを使用し、お化けの顔がアクセントの「ハロウィンスプーキーパフェ」や、パンケーキにドラゴンフルーツやスターフルーツ、ブルーベリーなどのフルーツを添え、キャラメルソースをかけた「トリック オア パンケーキ」を用意。
ANAインターコンチネンタルホテル東京(東京都港区赤坂)では2階の「カスケイドカフェ」で2016年10月15日から31日まで、「ハロウィン・ディナーブッフェ 2016」を開催。「かぼちゃとベーコンのピッツァ」「かぼちゃパンと生ハムのサンドウィッチ」「かぼちゃプリン」など、カボチャを豊富に用いた各種料理やデザートを提供する
価格(消費税、サービス料別)は、大人6090円(土日6680円)、65歳以上4990円(同5500円)、4~12歳3400円(同3600円)。ハロウィンにちなんだ仮装や、オレンジ色と黒のアイテムを着けて来店すると20%割引、またはハロウィングッズ(小物)を持参すると10%割引の特典あり。
「カスケイドカフェ」は、約70種類の豊富なメニューを揃えるディナーブッフェで知られる。
秋はとくにおいしい北海道
横浜ベイホテル東急(横浜市西区)では11月13日まで、2階「カフェ トスカ」でディナーブッフェ「ナイト・キッチンスタジアム 感謝祭 こだわりダイニング 北海道」を開催中。「紅ズワイガニのボイル」と「網走のいくらの醤油漬け」をフリースタイルで提供するほか、通常のブッフェでは提供が難しい豪華な一品として、タラバガニやアブラガニなどの「オホーツク産 蒸しカニ 丸ごと1本」(1人につき1皿・大人限定)をスタッフが席でサーブする。
料金(税金・サービス料込み)は、大人5800円(土日祝6800円)、小学生2950円、4歳~未就学児1200円。
横浜ベイホテル東急ではまた、10月31日まで、3階フランス料理「クイーン・アリス」で、期間限定で、毎年人気の特別ディナーコース「秋の収穫祭」を提供中。
同じく「東急系」の赤坂エクセルホテル東急(東京都千代田区)では、レストラン「赤坂スクエアダイニング」内の「ブッフェコーナー」で10月31日まで「おいしいダイニング 北海道」を開催中。同コーナーを改装し9月6日にリニューアルオープンし、そのお披露目。同イベントは3月に実施して好評だったことから再開催することにした。
大人料金(消費税・サービス料込み)は、朝食2700円、昼食2800円(土日祝3800円)、夕食5300円。