西武ホールディングス(西武HD)は2017年春、同社の連結子会社であるプリンスリゾーツハワイインクが運営する「ハワイプリンスホテルワイキキ」(ハワイ州オアフ島)を一新し、「プリンスワイキキ」としてオープンさせる。16年9月15日に東京ガーデンテラス紀尾井町(東京都千代田区)で開いた記者会見で明らかにした。
再開発が進むオアフ島南部にあって好立地
1990年に開業した「ハワイプリンスホテルワイキキ」は、ホノルル空港から車で約20分、世界最大級の商業施設・アラモアナセンターから徒歩5分の場所に位置する。全室オーシャンフロントで、窓から美しい海とアラ・ワイ・ヨットハーバーを見渡すことができる。
アラモアナセンターは増床工事が完了して2015年11月にグランドオープンしたばかり。同センターに隣接する地域では再開発が進む。さらに5、6年後、ホノルル国際空港と同センターを結ぶ市営鉄道が開通する予定だ。世界中の富裕層が今まで以上に集まってくると予想される。同センターから見て同ホテルはワイキキの入口に立地する。こうした追い風を受けて、西武HDは今回のリブランドに踏み切った。
オアフワイキキエリアにおける同ホテルのポジションチャートは「アップスケール(高級価格帯)」。これを1ランク上の「アッパーアップスケール」にグレードアップし、平均客室単価も190ドル前後から250~270ドル程度に引き上げる狙いだ。