三菱重工冷熱は、加湿器「roomist(ルーミスト)」の2016年度モデル全8機種を、2016年9月1日から順次発売する。
スチームファン蒸発式の5機種は省エネ・静粛性に優れ使いやすいデザインで、ハイブリッド加熱気化式の3機種はこの方式の製品でトップクラスの省エネ性を実現し、業界唯一のエアコン連動運転機能を備えている。
スチームファン蒸発式加湿器のうち毎時加湿能力350ミリリットルのタイプ(木造和室6畳向け)は、最大消費電力250ワットで運転音27デシベルと、同じ方式・加湿能力の製品のなかで最も電力消費が少なく静か。色は、ニーズが高いブラックと見た目に映えるレッド(麻の葉模様)を用意。操作部の表示が大きい「見やすいパネル」をさらに改善した。
国内メーカー製品で唯一の600ミリリットルタイプ(木造和室10畳向け、色はピュアホワイトと漆黒)2機種と1200ミリリットルタイプ(20畳向け、色はクリアホワイト)1機種をラインアップした。
16年度モデルから1200ミリリットルタイプも加えたスチームファン蒸発式加湿器の全機種で、スケール(水に含まれるミネラル分などの堆積物)の付着を抑えるイオンフィルターを標準装備しており、高いメンテナンス性を発揮する。
プラズマイオンを放出してウイルスや浮遊菌を抑制する「とびだし除菌」、特殊フィルターで細菌やカビをキャッチして抑制する「つかまえ除菌」をあわせた「プラズマW除菌」機能を搭載(350ミリリットルタイプは「つかまえ除菌」のみ)。また、350ミリリットルタイプと600ミリリットルタイプは、持ち運びや給排水などに便利な回転収納式ハンドルを備えた。
スチームファン蒸発式加湿器は、蒸発布が吸い上げた水だけをヒーターで加熱して蒸発させる独自の加湿方式を採用しているため、万一転倒しても熱湯がこぼれない。運転開始から約1分という素早さで立ち上がるほか、加湿能力は温度や湿度に左右されることが少なく、加湿効果が出にくい低温の使用環境でもうるおいを届ける。手入れも簡単。加湿能力を抑えたエコ運転の設定もできる。
希望小売価格は、毎時加湿能力350ミリリットルが1万9000円、600ミリリットルタイプが2万5000円、1200ミリリットルタイプが6万1000円(いずれも税別)。
一方、ハイブリッド加熱気化式加湿器は、毎時加湿能力が500ミリットル(8.5畳)、700ミリリットル(12畳)と850ミリットル(14.5畳)の3機種。この方式は、水を含んだフィルターにファンで風を送り加湿する「気化式」と、水を含んだフィルターにヒーターで暖めた温風をあてて加湿する「加熱気化式」を組み合わせた。湿度が低いときは加熱気化式で素早く加湿し、設定湿度になると気化式に切り替わり加湿量を調整。湿度にあわせて2とおりの方式を自動で切り替えるため、電気代のムダを大幅に抑える。ヒーターがOFFになるエコ運転に設定すると、消費電力は通常運転時の約90%減る。
さらに、全機種で三菱重工業製のビーバーエアコン(SRK‐STシリーズ)との連動運転機能を搭載。エアコンのセンサーによる湿度検知に基づき、運転と停止の信号が加湿器に送られ、設定湿度をコントロールする。
色は、いずれもクリアホワイト。
希望小売価格は、毎時加湿能力500ミリットルタイプが、3万円、700ミリリットルタイプは3万4000円、850ミリットルタイプは4万円(いずれも税別)。