「ヘアラート」の母体となったプロジェクト「着帽手当」
詳しい判定を受けたい人向けに帽子型の専用デバイスもある。まるで早押しクイズに出てくるヘルメットのようだが、付属のセンサーが帽子内の温度・湿度・臭気を検知して、警報機に見立てたアラートが鳴り、頭皮の危険を伝える。同時に取得データをスマホに送信して、より具体的なリスクレベルをアプリが判定する。
仕事やスポーツ競技で日常的に着帽している人は全国に2000万人いる(帽子内環境研究会調べ)。ユニリーバによるとスポーツチームや企業に専用デバイスを貸し出すという。
「ヘアラート」の出発点となったプロジェクトがある。今年6月に同社がはじめた「着帽手当」だ。これは同社が提案する社内サポート制度で、頭皮ケアのためシャンプーを選手や社員に支給しようというもの。導入企業に対して同社は「CLEAR」を特別価格で販売する。ソフトバンクホークスや四国アイランドリーグplus、ドミノ・ピザ、三和建設といった組織で導入済みだ。