シンガポールに本社を置く補聴器のグローバルカンパニー nessa(ネッサ)は、ネットワーク端末を介したコンシェルジュサービスと、「きこえ」のライフスタイルを豊かにする付加価値をパッケージ化したサービスを、2016年8月から日本で開始する予定だ。
補聴器とIoT(Internet of Things=モノのインターネット)の遠隔操作を基盤としたオンラインサポートをセットで提供することで、 "きこえ"にまつわる会員の悩みを解決していく。
補聴器の使用率も満足度も低い日本
日本補聴器工業会2015年度の調査によると、日本の難聴者は推定で約1430万人いる。これは人口全体の11.3%に相当する。そのうち補聴器使用率は13.5%にすぎない。これは欧米諸国の平均をはるかに下回る。また補聴器使用者の使用満足度はイギリスが70%、フランスが84%あるのに対し、日本は39%にとどまっている。
以上の結果について、同工業会は公式サイトで次のように分析する。
「補聴器に対する知識が豊富な"認定補聴器技能者"の在籍している店舗が不十分なことに加え、補聴器ユーザーをはじめ、そのご家族や一般の人々に補聴器使用への理解と受容が不足していることを如実に表している」