2016年4月14日から九州地方を襲い、甚大な被害を出した熊本地震。発生から3か月経った今も避難所生活を強いられている人は多く、1日も早い復興が望まれる。
離れた地にいて、「自分にも何かできることはないか」と胸を痛めている人は少なくないだろう。そんな人にオススメしたいのが、復興の一助になる「カレー」だ。
人気で一時販売休止に
JR熊本駅からほど近い「ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ」が、「がんばろう熊本 復興支援商品」として、オリジナルのレトルトカレー「BEEF CURRY」(ビーフカレー)を販売している。
ホテルの公式ツイッターによると、元々定番商品だったが、熊本地震発生後、熊本を応援したいという人々が相次いで購入し品切れに。16年6月に一旦販売を休止していた。
ありがとうございますヽ(・∀・)ノ pic.twitter.com/G4KyIbZput
— ANAクラウンプラザ熊本ニュースカイ (@kmmt_newsky) 2016年6月5日
ニュースカイのカレーが美味しすぎて、品切れとなり、販売を一時停止しております。
— ANAクラウンプラザ熊本ニュースカイ (@kmmt_newsky) 2016年6月20日
ご迷惑をおかけしておりますが、皆様のご理解とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。... https://t.co/6DsmeusTPh
そのカレーが、7月8日に販売再開。ホテルでお土産として購入できるほか、オンラインショップでも、2食入り1000円、6食入り3000円で販売されている(いずれも税別)。売り上げの一部は熊本地震の復興義援金として寄付される。
甘さと辛さが共存した深みある味
ニュースカイのツイッターをウオッチしていて、カレーの販売再開をこっそり待ち望んでいた筆者。無事購入できるようになったということで、早速2食入りを取り寄せてみた。
注文から2日後に届いたカレーは、2箱ともパッケージに可愛いくまモンのステッカーが。売り上げの一部を寄付するとの説明が書かれたものだ。
原材料は、野菜(玉ねぎ、にんにく)、牛肉をはじめ、チキンブイヨン、しょうゆ、トマトケチャップ、チャツネ、ラード、生姜ペースト、カレー粉、粉末コンソメなどで、意外とシンプルな印象を受ける。
沸騰したお湯で7分間温め、白飯にかけていただく。口に入れた瞬間は甘口か、と思ったが、スパイスがしっかり効いていて、食べ進めるごとにほどよい辛さが口の中を満たしていく。野菜とケチャップの甘さ、スパイスの辛さが共存していて、深みを感じる味わいだ。
大きめにカットされ存在感のある牛肉も、柔らかくて食べやすい。普段物がはさまりやすい筆者の歯にもはさまることなく、1皿ペロリと平らげてしまった。
1食500円ほどで味わえる高級感あふれる美味しさで、さらに復興を支援することもできる。オンラインショップではセット販売なので、家族や仲間と分け合ってワイワイ食べるのも楽しそうだ。