白物家電を扱う日立アプライアンスは2016年7月23日、サイクロン式クリーナーのフラグシップモデル「パワーブーストサイクロン CV-SD900」を発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は9万円前後(税抜)。カラーはルビーレッドとシャンパンゴールドの2色。
15年モデルのCV-SC700と比べて、吸収仕事率は10Wアップの440Wに。運転音(最大値)は業界最小の54dB(デシベル)をうたう。「ジェット吸引スマートヘッド」と「ダストケース」も進化した。
壁際のゴミもしっかり吸い取る
モーターの開発で定評がある日立グループ。サイクロン式クリーナーにもその技術力は活かされ、ファンモーターの効率化が図られた。吸込仕事率は前モデルの430Wから440W(消費電力960W)に10Wアップ。一方で運転音は1dB下がり54dBに。本体の重量は3.5kgと前モデルから0.1kg軽くなった。吸い込んだゴミを99.999%逃さないクリーン排気機能も備える。ダストケースが空の状態から既定量に達するまで、吸引力が99%以上変わらないのも注目される。
7月上旬に東京都内で開催されたマスコミ向け説明会にJ-CASTトレンド編集部も参加した。CV-SD900の吸引力の高さを示す実演を動画撮影した。J-CASTのYouTubeアカウントで公開中。
「ジェット吸引スマートヘッド」という名称のヘッドは幅が30cmあり広いエリアを一気にカバーするうえ、フローリングでは前後左右からゴミを吸引する構造になっている。今回新たに「きわぴた」構造を取り入れた。ヘッド前側を壁に付けたとき、前側から底面へ空気が流れるようになっている。取りにくかった壁際のゴミもしっかり吸引できる。
サイクロン室に格納されたダストケース。上ふたのロック機構がスライド式からロッククランプ(ボタン)式に変更された。力を入れなくてもワンプッシュで開けられる。内筒は着脱可能で絡んだゴミを取りやすくなった。ダストケース内のクリーンフィルターにも細かな変化が見られる。前モデルでは山切り状のフィルターの周囲に段差があった。今回、段差を低くしたことでブラシが通りやすくなっている。
ビーターとよばれるプレートでふとんを叩き、ダニやハウスダストを浮かせて吸引する「電動ふとん吸口」が標準で付く(下位モデルではオプション品)。手の届きにくい場所の掃除に役立つ「ワイドブラシ」「曲がるロング吸口」「すき間用吸口」、テーブルの掃除に便利な「パッとブラシ」もそれぞれ付属する。