全国の「治せる名医」をベテランの医療記者が紹介

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◆「お医者さんも知らない治療法教えます 完結編

   タイトルだけ見ると、最近はやりの「医者否定本」と思うかもしれない。あるいは何か「民間療法」でも教えてくれるのかなと...。

   実際は、「普通のお医者さん」は知らないが、「名医」だけが知っている治療法を教えてくれる本だ。

  • 「お医者さんも知らない治療法教えます 完結編」(田辺功著、西村書店刊、本体1500円+税)
    「お医者さんも知らない治療法教えます 完結編」(田辺功著、西村書店刊、本体1500円+税)
  • 「お医者さんも知らない治療法教えます 完結編」(田辺功著、西村書店刊、本体1500円+税)

シリーズ第3弾、今回は「総まとめ」

   「糖尿病からインフルエンザまで」という副題がついている。「腰、ひざ、背中、指も痛い」「がんに効きます、薬と食事」「静かに進む歯科革命」など10章に分かれ、それぞれの章ごとに数人の名医が登場、効果のある治療法を教えてくれる。

   聞き手は医療ジャーナリストの田辺功さん。朝日新聞で長年、医療・医学担当の編集委員をしてきたベテランだ。さまざまな医療現場を取材するなかで、何とかして患者さんを直そうと独自の工夫をしたり、治療を試みたりしている多くのお医者さんに出会ってきた。

   05年に本書のもとになった『お医者さんも知らない治療法を教えます』を出版。その後、11年に『続・お医者さんも知らない治療法を教えます』も出している。今回の新著はその2冊に続くもので、「総まとめ本」だという。「NPO法人食品と暮らしの安全基金」という消費者グループの機関誌に連載した医療記事をまとめたもので、出版元はいずれも医療関係では定評がある西村書店だ。

    本書で田辺さんは医療界にちょっと苦言も呈している。専門医は権威筋でない医師が考案した治療法を学ぼうとはせず、検討することもなく頭から否定しがちだと。特に認知症や精神障害、発達障害、糖尿病、腰痛などの分野でその傾向が強いという。若い医師が、本書の治療法からヒントを得て有効な治療法に到達する、そんな夢を持ち続けたいと記している。

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