「ホラーすぎる」と話題の絵本 「わかってほしい」が訴える虐待への思い

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   小さい子に読み聞かせるものというイメージが強かった「絵本」だが、近年では大人が読んでも心に響く、「大人向け絵本」も定番となりつつある。

   そんな「大人向け絵本」で、ネット上でにわかに「内容が怖い」と話題になっている作品がある。

  • 痛切な思いを受け止めて
    痛切な思いを受け止めて
  • 痛切な思いを受け止めて

くまのぬいぐるみがどんどんボロボロに

   話題となったきっかけはこのツイートだ。

   添付されている写真を見ると、真っ赤な背景にどんどんボロボロになっていくくまのぬいぐるみ、「しんでびびらせるか」という言葉など、確かに衝撃的といえる内容だ。

   この絵本は、MOMOさん著/YUKOさん絵の「わかってほしい」(クレヨンハウス、2003年12月発売)というもの。ページを開くと、まず

「この本を 書いたのは 虐待が 少しでもなくなれば という思いと、自分を 変えるためです。」

というメッセージが目に飛び込んでくる。

   「なんのために うんだの?」「ねがいは ひとつだけ わかることは ひとつだけ あいされたい。」といった痛切な訴えとともに描かれたくまのぬいぐるみは、ページを追うごとに傷付き、腕が取れ、しまいには顔もなくなってしまう。

   最後のページには、

「虐待をする親でも 子どもには そのひとしか いない。このことを どうか わかってほしい。こころから。」

とのメッセージがつづられている。

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