小さい子に読み聞かせるものというイメージが強かった「絵本」だが、近年では大人が読んでも心に響く、「大人向け絵本」も定番となりつつある。
そんな「大人向け絵本」で、ネット上でにわかに「内容が怖い」と話題になっている作品がある。
くまのぬいぐるみがどんどんボロボロに
話題となったきっかけはこのツイートだ。
子ども向け絵本じゃないでしょこれホラーすぎる pic.twitter.com/rW5xOuh9M6
— まめだいふく (@pipipoyon06) 2016年6月9日
添付されている写真を見ると、真っ赤な背景にどんどんボロボロになっていくくまのぬいぐるみ、「しんでびびらせるか」という言葉など、確かに衝撃的といえる内容だ。
この絵本は、MOMOさん著/YUKOさん絵の「わかってほしい」(クレヨンハウス、2003年12月発売)というもの。ページを開くと、まず
「この本を 書いたのは 虐待が 少しでもなくなれば という思いと、自分を 変えるためです。」
というメッセージが目に飛び込んでくる。
「なんのために うんだの?」「ねがいは ひとつだけ わかることは ひとつだけ あいされたい。」といった痛切な訴えとともに描かれたくまのぬいぐるみは、ページを追うごとに傷付き、腕が取れ、しまいには顔もなくなってしまう。
最後のページには、
「虐待をする親でも 子どもには そのひとしか いない。このことを どうか わかってほしい。こころから。」
とのメッセージがつづられている。