ミクシィから始まり、ツイッター・インスタグラムなど...。
現代のデジタルネイティブなギャル達に欠かすことの出来ない「SNS」。
一昔前のギャルがストリートの「渋谷」に集まるように、現代のギャル達は、ネットの「渋谷」=SNSに集まり、自分達をアピールするのに余念がありません。
中でもここ数年は、インスタグラムが大幅な急成長を見せ、「いいね」をもらうために仲間と楽しんでいるリア充感を演出させたり、フォトジェニックな写真を撮りに写真映えするスポットに遊びに行ったり...と、とにかくSNS中心の生活になっています。
ただ、そんなSNS漬けを送る楽しさの裏側には、以前もお伝えした"ソーシャル疲れ"を感じるギャルが約6割――と、比較的高い傾向が見受けられているのも現状です。
「それだったら、いっそのことやめちゃえば?」
――そんな声も聞こえてきそうですが、ネットの「渋谷」=SNSにみんなが集まる以上、彼女達はそこで情報を発信し、共有していきたいのがデジタルネイティブなギャル達の本音なのです。
10代を中心に海外で爆発的ヒット中
そんな中、彼女達の救世主となってくれるようなSNSが今、秘かな盛り上がりを見せています。それが「Snapchat(スナップチャット)」です。
Snapchat、通称・スナチャは、海外で爆発的ヒットを遂げているコミュニケーションSNSアプリで、米Bloomberg(ブルームバーグ)によると毎日使うユーザーは1.5億人を超えたことも分かっており、中でも10代を中心にユーザー数が増加している傾向にあるというから驚きです。
ではその人気の理由は何なのでしょうか?
実際に使用しているギャル達に話を聞いてみました。
「自動的に消えるのが良い!」「『いいね』とか『らぶ』がないのも魅力!」
ギャルA「最近はスナチャが楽しくて毎日やってるよー!」 ギャルB「私も教えてもらってから、暇さえあればやってる!」 ギャルC「インスタだと『いいね』を押してもらえるようにきちんと加工したいから、中々その場で上げるのが難しかったりするからね」 ギャルA「分かるー! インスタのリアル投稿ってあんまりしない。自分が好きな加工にするのには、なんやかんや30分以上掛かるもん! だから時間が経ってから投稿するのが多い」 ギャルB「こだわる人は本当にこだわるもんね(笑)」 ギャルA「文章も考えたりしてると、気付けば多い時で1時間とか掛かっている時もある(笑)。もう自分のポートフォリオだよ!」 ギャルC「その分、スナチャはかなり楽!!」 ギャルB「そうそう、めっちゃ楽! 友達に送った文章も写真も動画も自動的に消えるのが良い!」 ギャルA「だから良い意味で、そこまでこだわらずに共有出来るし、変顔とかも送っても結局消えちゃうから問題なーし!」 ギャルC「言うならインスタが非現実的な写真を投稿する感じで、スナチャはリアルな自分って感じ!」 ギャルB「無理せず背伸びしない自分をみんなに共有出来るのがスナチャだよね」 ギャルA「あとは逆に『いいね』がないのも良い!」 ギャルC「それそれー! インスタで言う『いいね』とか、ツイッターで言う『らぶ』がないのも魅力!」
――このような声を聞くことが出来、スナチャにハマるギャル達にとってこのSNSは、そこまでこだわらず見てもらいたい写真や動画を等身大の自分で共有出来たり、周囲からの評価がないことで手軽に出来るといったことが支持する理由となっているようです。
背伸びをしない等身大の自分
つまり、送る側としては、写真や動画が消滅することでリアルな自分を気軽に発信出来たり、リアルな「今」を共有出来ること。受け取る側としては、一度見たら消えてしまうことで貴重な印象があるといった、簡単に気軽に「ワクワクドキドキ感」を共有出来るのが人気の要因と言えるでしょう。
また、ここ数年は「いいね」や「フォロワー」の数などがその人の評価に繋がると、彼女達は考えていますが、「いいね機能がない」「自動的に消滅」といった周囲からの評価を気にせず、自分らしく自然体で居れることも彼女達の"ツボ"を抑えていると言えるようです。
インスタでは、背伸びした非現実的な自分を...。
スナチャでは、背伸びをしない等身大の自分を...。
――このように使い分け、デジタルネイティブなギャル達は秘かなデジタルデトックスをしているのかもしれません。
grp編集長・安部舞紗