夫も妻も「仕事も家事・育児も」
「女性の管理職を3割増やすなら、男性の家庭進出も3割増やすべし」。なるほど、その通り。男性と同じ仕事をしながら、女性には仕事も家庭も押しつけられる。それでは不平等だ。専業主婦は約950万人に対し、「専業主夫」はまだ11万人。だが、女性の社会的進出につれ、この数字は増えていくに違いない。
『「専業主夫」になりたい男たち』(著・白河桃子、842円、ポプラ社)は、主夫とその妻を取材し、日本の夫婦や家庭の実態を明らかにして新しいあり方を探る。
「男は仕事、女は家庭」の性別役割分担はなかなか変わらない。女性はお金を稼がず、男性は靴下がどこにしまってあるのかも知らない。もっと柔軟に、分担の選択肢を増やしたらどうか。最近は男性から「大黒柱はつらい」という声も出ている。夫も妻も「仕事も家庭も」両方をやれば、より幸せな夫婦になれると提唱する。
著者は少子化ジャーナリストで作家。「一億総活躍国民会議」の民間議員も務めている。