有識者もパネルディスカッション
後半のパネルディスカッションでは、間宮淑夫・内閣府地方創生推進室次長がモデレーターを務め、地域活性化や人材育成に取り組む有識者らが登壇した。
この中で、地域活性化センター理事長で、移住・交流推進機構業務執行理事の椎川忍氏は、
「私が地域のリーダーを育てていく中で感じていた問題点は、体系化されたプログラムがないこと。また自治体では、人材育成にお金が回りにくい。無関心なところさえある」
と現状の問題点を指摘し、地方創生カレッジへの期待をにじませた。
また、ローカルファースト研究所所長・関幸子氏は自身の経験から、地域振興をリードする人間には「分析能力・事業構想力・人脈・コミュニケーション力・資金調達能力・楽観主義」の6つの能力が欠かせないと語り、地方創生カレッジがそうした力を身に付けられる場になってほしい、と語った。
このほか、宇田左近氏(ビジネス・ブレークスルー大学副学長)、岡崎正信氏(オガールプラザ代表取締役)、見並陽一氏(公益社団法人日本観光振興協会理事長)ら、パネリストたちは具体的な事例を挙げながら、今地域にどういう人材が求められ、どう育てるのか、またそうした人材をどう生かすのか、といったテーマについて論じ合った。
日本生産性本部では今後、年内のカレッジ開講に向け準備を進めるとともに、こうしたシンポジウムを各地で開催することを計画している。