日本国内の犬の品種の認定や血統書の発行、犬の飼育の指導などを行っている一般社団法人「ジャパンケンネルクラブ」では1994年から「5月13日」を「愛犬の日」としている。同団体が49年の同日に「全日本警備犬協会」として設立されたのを記念したものだ。「人間の最良の友」ともいわれる犬だが、ペットとしの人気は猫に押され気味。ペットフード協会の「平成27年(2015年)全国犬猫飼育実態調査」によると、犬は12年以降4年連続の減少で、1000万頭の大台を割り約991万7000頭に対し、猫は前年よりやや減ったものの約987万4000頭と"肉薄"している。その差は、13年の約113万頭から14年に約39万頭となり、15年には約4万頭と猫の"猛追"は止まず16年には逆転の可能性が濃厚だ。今回は「愛犬の日」をきっかけに「最良の友」を見直す3冊。
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犬に寄り添い、もっと仲よくなるための飼い主必携の指南本
15年間約2000頭の犬の問題行動に向きあってきたドッグトレーナーの中西典子さん。「犬のしつけ」の現状に疑問を感じ、犬に代わって世に問いかけたのが『犬バカですが なにか?』(著・中西典子、イラスト・ヨギトモコ、1004円、Doggy Labo)。人間にとって都合がよい犬がお利口なのではない!と身勝手な飼い主をバッサリ。 "もっと犬らしく生きたい!"と、犬に代わって犬との正しいつきあい方を綴っている。
"社会、他人に迷惑がかからない""飼い主、犬に危険が及ばないこと"をポリシーに「一緒に寝るのはよくないですか?」「障がいのある犬と暮らすって大変?」「手作りごはん、やってはみたものの」「お散歩って、毎日しなきゃダメ?」「ドッグランって、行ったほうがいいですか?」「預けるのが辛くて、旅行に行けません」など、専門家ならではの視点で犬の本質を解説している。