缶コーヒーのメジャーブランドの一つ、日本コカ・コーラの、「ジョージア ヨーロピアン」シリーズがリニューアルされ2016年4月4日に登場した。リニューアルのポイントは専門店の丁寧な焙煎方法を取り入れた新「アロマ密封焙煎」で、専門店で飲むコーヒーの味にまた一歩近づいたという。
同社は、新「アロマ密封焙煎」で具体的にどんな点が変わったのかを体感できる期間限定特別店舗「コーヒースタンド ヨーロピアン」を、札幌、東京で順次、開店する。
香りとコクを豆の内側に閉じ込める新「アロマ密封焙煎」とは?
「ジョージア ヨーロピアン」は、東京・恵比寿に本店を構えるスペシャルティコーヒー専門店・猿田彦珈琲の監修のもと14年に生まれかわり、好評を得ているシリーズだ。15年にバリスタが手作業でコーヒーを抽出する時の細かな温度や時間を実現した「バリスタハンド製法」を採用し、3年目に実施された今回のリニューアルでは焙煎の方法を一新した。
従来の焙煎方法は、加熱の途中でコーヒー豆の細胞壁が壊れ、香りを多く含んだ成分であるコーヒーオイルが表面に流れだしていた。新「アロマ密封焙煎」は、通常の約2倍の時間をかけてじっくりと煎ることで、細胞壁を壊さないように香りとコクを内側に閉じこめたまま焙煎することができる。
特設の「コーヒースタンド ヨーロピアン」では、新旧両方の焙煎豆を実際に見て、触れて、味わうことができる。ジョージア ヨーロピアンと、小さな匙に載った2種類の豆がセットで提供され、来店者は2種類のうち、どちらが新「アロマ密封焙煎」された豆か、比べながらリニューアルのポイントを知ることができる。16年4月9、10日両日には、大阪市内で開催された。
新「アロマ密封焙煎」を体験してみた
店舗で実際に記者が9日に体験してみると、旧焙煎の豆は食感が固めに感じられ、コーヒーの香りは強いが、同時に苦味も強めに感じた。見た目もたしかにコーヒオイルが流れでているせいで光っている。一方、新「アロマ密封焙煎」の豆は口に入れると、やわらかな香りが広がり、サクサクとクリスピーな食感で、豆単体で食べても美味しかった。豆の表面もコーヒーオイルが密封されているので、サラっとしている。
セットに付いているリーフレットを見ると、新「アロマ密封焙煎」の詳細が写真つきで解説されている。リニューアルのポイントを理解した上で提供されたジョージア ヨーロピアンを飲むと、味や香りの変化を一層感じることができた。
店を訪れた人たちに感想を尋ねると、
「新焙煎の豆は、口に入れるとふわっとした香りが広がります。豆自体が美味しいので、気付いたらこっち(新焙煎)ばかり食べてました(30代男性)」
「缶コーヒーは苦くて渋い、というイメージがあったんですけど、ジョージア ヨーロピアンはスッキリとしていて飲みやすい。全然違いますね。また飲もうと思います(20代女性)」
とそれぞれの視点で新しい「ジョージア ヨーロピアン」を楽しんだ様子だった。
「コーヒースタンド ヨーロピアン」は、これから札幌(5月3日~5月5日)、東京(5月13日~15日)で限定開店する予定だ。体験は無料。参加者には、感想をツイッターやフェイスブックで投稿をしてほしい、としている。
また、「ジョージア ヨーロピアン」のブランドサイトにあるコンテンツ"新「アロマ密封焙煎」の秘密"を読んで、印象に残った内容や感想をツイートした上で専用ページから応募すると、ジョージア ヨーロピアン新「アロマ密封焙煎」体験キットを抽選で5000人にプレゼントするキャンペーンも実施している。キットには新「アロマ密封焙煎」方法によるコーヒー豆と旧焙煎方法によるコーヒー豆が入っており、新旧焙煎豆の違いを手軽に体験できる。