食品大手のハインツ(東京都台東区)が無駄にセクシーな新CMを作った。タイトルは「イベリコ豚との情事」だ。
最近、液状ばんそうこう製品や牛乳などの「なんとなくセクシャルな内容」のCMを流しては世間を騒がせるということがたびたび起きている。そんな中、ここまでストレートに言い切っちゃって大丈夫なの?と心配になる仕上がり。
ベタベタの昼ドラ仕立て
「イベリコ豚との情事」はハインツが出しているパスタソースブランド「大人むけのパスタ」の新フレーバー「牛肉とイベリコ豚の粗挽きボロネーゼ」のPRとして作成された。
「フィットネスクラブ篇」と「スーパー篇」の2種類あり、あらすじは人妻とイケメン外国人が扮するイベリコ豚が恋に落ちるというもの。なぜ人妻と言い切れるかというと、CMのキャッチコピーが「夫には秘密の贅沢。」だからだ。
フィットネスクラブ篇は、生徒にモテモテのイベリコ豚コーチを人妻が気にかける場面から始まる。人妻は、スタジオレッスンの終わりにドリンクを渡しに行ったことがきっかけでイベリコ豚と急接近する。一人と一匹の唇がまさに触れようとした瞬間に、人妻がパスタを口にほおばるシーンに切り替わるというオチ。
スーパー篇は、パート先のスーパーで客からクレームを受け困惑するパートの人妻の前に、イベリコ豚店員が登場。人妻の前に立ち、その場を丸く収めてくれる。終業後に控え室でふたりきりになった人妻とイベリコ豚が、やはり急接近する。その後の展開はフィットネスクラブ篇と同じなので省略。
どちらもベタベタな昼ドラのような演出だが、見終わると「いや、結局食うんかい!」とツッコミを入れたくなる。イケメン外国人のメイクに、イベリコ豚の浅黒い肌の色が表現されているという妙なこだわりにも注目。