学校管理は大丈夫か
大村先生のような方の存在を知る一方、学校が多忙化しうつ病の教師が増えているとの報に接すると、考えさせられることがある。志ある貴重な人材を、うつ病になるまで放置した教育委員会や学校の責任である。
不夜城の霞が関でさえ、超勤縮減に手を打たない管理職には疑問符がつけられる時代だ。また部下のうつ病発症は上司らの不手際というのがマネージメントの世界の常識となりつつある。
教師のうつ病が増えているならば、何より先ず、教育委員会や校長などの学校管理に課題がある。教員配置の組み合わせから分掌の決定方法、職務命令の発出状況、職員団体との慣行まで、チェックするべき点は多々ある。だが、多忙と喧伝される割に、学校管理の実態を分析した論評は聞いたことがない。一体どうしたことか。