台湾の電気機器メーカーTomofun(トモファン)が開発した「Furbo(ファーボ)」は、自宅にいる愛犬を見守ることのできるスマートドッグカメラだ。120度の広角カメラでペットの動く姿を捉え、高画質動画としてライブ配信する。外出先にいる飼い主はスマホやタブレットで逐一チェックが可能だ。
この商品の目玉は、遠隔操作で本体から「おやつ」を出せること。同社によれば世界初という。このほかにも以下の機能を有する。
- 内蔵のスピーカーとマイクで双方向のコミュニケーションができる「2-Wayオーディオ」
- 見守り中に写真&動画撮影が行え、保存した画像はSNSで自由にシェアできる
- 「ワンワン!」と吠えたら飼い主の端末に通知する
- 飼い主が帰宅したら自動停止する「プライベートモード」
ペットイベント「Interpet」でデモ展示も
「一度実物を見てからでないと購入は決められない...」と考える方もいるだろう。そんな人におすすめしたいのが、ビッグサイト(東京都江東区)で3月31日から4月30日に開催されるペットイベント「Interpet」だ。Furboが先行展示されるだけでなく、来場者はスタンバイしている犬に対して"おやつやり"を試せる。
本商品の日本展開にあたり、世界一有名な柴犬と呼ばれる「まる」の飼い主・小野慎二郎さんがマーケティングパートナーとして参加した。小野さんのアカウントは画像投稿型SNS"instagram(インスタグラム)"で240万のフォロワーを誇る。その内容は世界中の犬好きが注目している。
強力な味方をつけたFurboの広報担当者は、次のように意気込みを語る。
「『まる』を起点に、日本での"Furbo"の普及に向けた双方向の取り組みを強化して参ります」
先行販売の場となる「+Style」とは
一般発売は今年の8月を予定しており、価格は税込3万8880円。ただし4月1日から20日に限り、ソフトバンクのウェブサイト「+Style(プラススタイル)」で先行販売される。しかも価格は1万9440円と上記の半額で提供される。
+Styleをはじめて聞いた人もいるだろう。それもそのはず、ソフトバンクが3月30日に立ち上げたばかりの消費者参加型プラットフォームだ。ものづくりを志向する企業に対して3つの機能――「プランニング」「クラウドファンディング」「ショッピング」を提供する。企業が投稿したアイデアと商品について消費者の意見を募集したり、商品化前に購入希望者を募って資金を集めたり、マーケティングを目的とした限定販売が行えたりできる。
Furboを手がけたTomofunは、日本市場をマーケティングするため+Styleの利用を決めた。つまり4月1日~20日の期間限定発売の結果が、一般発売に影響を与えるというわけだ。その成り行きも注目される。