平山郁夫さんの「文化財難民救済活動」実る アフガニスタン「守りぬかれた秘宝展」 東京国立博物館・表慶館

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大統領府の地下金庫に隠された秘宝

   シルクロードの十字路アフガニスタン。20世紀に入ってからアフガニスタン各地では古代遺跡の発掘が続き、1970年代後半、アフガン国立博物館は様々な時代の工芸品を10万点以上も収蔵していた。ところが20年に及ぶ戦争と内戦でその多くが破壊・散逸した。

   今回の「黄金のアフガニスタン展」では、戦乱を逃れてカブールの大統領府地下金庫に隠され、長年守り続けられていた選りすぐりの231件が展示される。煌びやかな黄金工芸品が多い。アフガニスタンの一部地域では今もまだ、不安定な状態が続いているが、今回の特別展は、貴重な文化遺産を守りぬく決意を改めて世界に示す機会となっている。

   同展は世界巡回展として、すでに米国のメトロポリタン美術館、大英博物館をはじめ世界10か国を巡り、170万人以上の来場者を集めた。日本からアフガニスタンに返還される流出文化財102件はこの後の世界巡回で海外でも公開されることになるという。

   日本展に際し、アフガニスタンのモハンマド・アシュラフ・ガーニ大統領は「内戦期に違法に持ち出された文化財を取り戻し、保護してくれた流出文化財保護日本委員会に、心から感謝を申し上げる」とメッセージを寄せた。アブドラ・バリ・ジャハニ文化大臣は、わざわざ平山氏の名前を挙げ、感謝を表明している。

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