ダイドードリンコはパイナップル果実がたっぷり入った乳性飲料「ごろっと果実ヨーグルパイン」を2016年3月21日に発売した。
その売り文句は
「朝食時やおやつタイムの小腹満たしに」
いやいやいや、だってこれ内容量185gの小さい缶だぜ? ごろごろ入ってるっていっても、どうせ食感を楽しむ程度でしょ?"小腹満たしに"はちょっと盛ってない? と思ったので、実際どれくらい果肉が入っているかを白日の下に晒すことにした。
「ジュースだけ飲んで果肉の量を見てみよう!」と思ったが...
まず透明のグラスにヨーグルトパインを全てあける。外見は至って普通の乳性飲料だ。調べる方法は簡単。果肉が残るように、コップの縁を歯でガードしてジュースだけ飲み干せばいいのだ。「大量の海水を口に含み、髭から海水を濾してオキアミ(小さいエビ)だけ食べるセミクジラ」の逆をやるイメージ。
しかし、飲み始めて1秒でつまずいた。しょっぱなから果肉がどんどん口に押し寄せてくるのだ。「果肉は底のほうにちょびっと沈殿しているくらいだろうから楽勝」とたかをくくっていたが、大量の果肉がすぐコップの縁を塞いでしまい、ジュースがなかなか口に入ってこない。
結局、驚くほど鈍い速度でジュースを飲む羽目に。なんだか樹液をすするカブトムシになった気分だ。飲んでいる間、近くの同僚から冷たい視線を感じた。イスに腰かけ5分くらい延々コップに口をつけて静止している姿は、傍目にさぞ不気味だったことだろう。
ようやく果実だけ残した結果がこちら。紙皿にこんもり山ができるほど果肉が入っていた。なるほど十分「小腹満たしできる量」だ。参りました。
肝心の味は、あっさりとしたヨーグルトのマイルドな酸味と、パイン果肉のシャープな酸味が絶妙なバランスだった。朝食のお供やおやつにぴったりのさわやかな甘さ。
価格は120円(税抜)。