東京・新宿―同・八王子、神奈川・相模原間などで鉄道を運営する京王電鉄はこのほど、2018年春から座席指定(有料)列車の運行を始めると発表した。同列車の運行のために新型車両「5000系」を導入。新型は、ふだんは座席が通常の"ロングシート"で走り、座席指定列車のときは進行方向に向かって座る"クロスシート"になるデュアルシート車両だ。
新宿―八王子間などで2018年春から導入
京王電鉄によると座席指定列車の運行は、勤務先などから帰宅する長距離区間の利用客らから出されている着席ニーズに応えるもの。土曜日や休日も合わせ連日、夜間帰宅時間帯に、新宿から、京王八王子までと橋本(相模原市)までのパターンで運行する。
新宿―八王子間を運行区間に含む中央線を運行するJR東日本では、2020年度に同線にグリーン車を導入する計画を発表している。
京王電鉄が、座席指定列車運行のため導入する「5000系」の最大の特徴は、ロングシートとクロスシートとの転換ができるデュアルシートを装備すること。同社では初導入という。1編成10両固定で5編成、計50両が配備される。
新サービス導入に合わせて既存車両との違いを明確にするため、外観のデザインも一新。運転席があるフロント部をシャープな印象にし、カラーリングに黒を用いてスマートさを強調した。内装は、沿線の「高尾山」をイメージした木々の深いブラウンを基本トーンに落ち着いた雰囲気になっている。
また「快適な移動時間」を提供しようと、無料公衆無線LAN,、電源コンセントのほか空気清浄機を装備。各車両にベビーカースペース、車いすスペースを設置している。
座席指定列車の料金や愛称などは未定。