「ムーブアイ極」「ダストボックス」も進化
会場内は主な機能ごとにコーナーが設けられており、霧ヶ峰が誇る「ムーブアイ極(きわみ)」コーナーでは多くの招待客が写真を撮っていた。これは室内にいる人の手足足先を含めた体全体の温度変化を見極め、暑い・寒いを見極めるサーモセンサーだ。FZシリーズは360度ぐるっと部屋を見渡し、床や日射熱、壁、床、ドアの状態を見て、環境にピッタリの風を送る。15年発売のZシリーズと比較して、解像度は約4倍もアップしたという。
説明を受けていた記者に1つの疑問が脳裏をよぎった。
「プロペラファンが上を向いているということは......掃除が大変ではないのか?」
そこで解体ショーでプレゼンターを務めた加藤さんに個別質問を行った。記者のイメージとは異なり、手入れしやすい構造になっていることを知った。
「パーソナルツインフローと熱交換機、そして風の通るところは、『ハイブリッドナノコーティング』といって、ホコリと油汚れの両方に強い特殊フッ素コーティングを施しています」
「抗菌・金属コートフィルターの網目は格子型ではなく気流に合わせた形になっています。「フィルターおそうじメカ」を運転すると、自動でホコリをダストボックスに集め、フィルターを清潔にしてくれます。取り外しは簡単ですが、メーカーが推奨する掃除の目安は1年に1回です」
記者はいますぐにでもFZシリーズを購入したくなった。ところが部屋のサイズは最低でも14畳からで、現在の住まいである単身者用マンションではどうやっても持て余す。「いずれ13畳以下のタイプも商品化したい」と説明員は話していた。一日も早い発売が望まれる。
16年3月下旬に発売予定の新商品「FLシリーズ」も会場に展示されていた。こちらのファンはパーソナルツインフローではなく、従来型のラインフローファンだが、モダンな表面仕上げは高級家具の雰囲気すら漂っていた。
<企画編集:J-CAST トレンド編集部>