各社の強みを持ち寄って「最も効果の高い校外学習モデル」の構築目指す
これまで校外学習市場は、教材の作成から教員の確保、運営方法の確立まで、運営に関わる全てを各社が独自にマネジメントする一社完結型のビジネスモデルであることが多かった。しかし、校外学習市場で一社完結型のビジネスを続けるのは必ずしも効率の良いやり方とは言えない。運営コストがかかるうえに、市場が限られているため各社の取り組みに重複する部分が多いからだ。
「教室事業コンソーシアム」では、ベネッセと塾が協力して、各社が持っている教育知見や学習履歴の蓄積をデータ化して共有する「プラットフォーム」の構築と、各社のノウハウを持ち寄って、最適な投資と効率的な運営を行う「エコシステム」の実現を進める。「教室事業コンソーシアム」で各社の強みを活かし協力することで、教育業界で最も教育効果の高い先進的な校外学習モデルの確立を目指す。
埼玉県を中心に「スクール21」を展開するエジュテックジャパンの田中隆之社長は、学習塾としてコンソーシアムに参加する意義について
「教育企業の間で情報の連携が取れれば、教育の無駄が軽減できるだけでなく、各塾のノウハウを組み合わせて様々な指導の形にチャレンジできるというメリットがあります。また、各塾が持つ人材や資源をそのまま利用できるため、導入の負担が少ないこと、各塾の独自性を維持しつつ新たな集客が見込める点が大きな魅力です」
と語る。
ベネッセは今後も提携する学習塾を増やしていく予定だ。
<企画編集:J-CAST トレンド編集部>