皇居ランナー「思ったより内容がしっかり頭に入ってくる」
施設内の休憩・待合スペースで試聴できるだけでなく、端末を借りて実際に走りながら体験できる。それにしても――ランニング中に音楽を聴く人は多いが、朗読となるとどうなのだろう。
「走りながらで内容は頭に入ってくるの?」
「朗読に集中すると、走るコンディションに影響出ない?」
実際にオーディブルを聴きながらのランニングを体験した皇居ランナーに感想を聞いてみた。
インタビューに答えてくれたのは、皇居近くの企業に勤める男性。ランニング歴は2年で、週3回ほど皇居周りを走っているという。1回にかける時間は1時間半ほど。基本的に携帯端末で音楽を聴きながらランニングしているが、オーディブルの存在を知って
「一人だけで走っている時間って実はけっこう暇だし、寂しいんです。だからランニング中に本を聴けるとなったら便利だし、一石二鳥だな」
と考えたという。実際に聴きながら走った感想は
「聞き流すだけの音楽と違って、朗読は理解しなきゃいけないので、果たして走ってる時に内容が頭に入ってくるのかな、という心配はありました。でも実際聴きはじめると、意外に問題なく頭に入ってきた」
「音楽と違ってテンポ感はないんですが、個人的には心地よい音。皇居周りはコースを大体覚えているので、ある程度自分でペースを調節できます。なので朗読を聴くことで走るテンポがずれたり、途中で内容の理解が途切れてしまう、といったこともありませんでした」
以前は仲間と一緒にランニングをしていたというが、今ではオーディブルが心の友になっているようだ。