2015年11月に発売された「おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本」(飛鳥新社)が、まったく新しい「おやすみ絵本」として評判だ。子どもの寝かしつけに苦労している親たちの間で注目を集めている。著者はスウェーデンの行動科学者カール=ヨハン・エリーン氏。米国で初版30万部、英国では同19万部が売れるなど世界的なベストセラーになっている。実際に子どもに読み聞かせた親たちが感じた「おやすみ」効果は...。
子どもだけでなく大人にも
「息子は1ページ目で寝ました」
「毎晩最後まで読み終わらないで寝てしまう」
「いつも絵本を5冊は読まないと寝てくれない我が子。ロジャーの絵本を読み始めたら、程なく眠ることができました」
「何日も続けていたら少しずつ寝付くまでの時間が短くなりました」
――など、それまではなかなか眠らない子どもたちに、この本の読み聞かせは効果はバツグンのようだ。
シンプルなストーリーの中には、眠くなる心理学的な仕掛けが散りばめられている。たとえば、「もっともっと」「ゆっくりゆっくり」など、眠りたい気持ちになる言葉が効果的に繰り返されることがその仕組みのひとつだ。
しかし...、
「長い文章を聞いたり、想像したりする力が乏しい息子には向かなかった」
「言葉が遅い2歳9カ月の息子には早かった」
――など、言葉による仕掛けがうまく伝わらない子どももいるようだ。
途中で登場する「ウトウトフクロウ」が教えてくれる、体の力を抜くメソッドは、「自律訓練法」と呼ばれ、医療の現場でも使われている方法だ。そのため、子どもでなくても寝てしまう人が続出しており、
「となりで聞いていた嫁さんは寝ました」
「親も一緒に寝てしまいます。笑」
「子供だけでなく大人にもいいと思います。リラックスしますよ」
――という声もあがっている。
英語版では、読み聞かせてくれるCDも発売されており、英語に心得がある人はこちらを試してみるのもオススメ。
定価(税抜)は、1296円。